「雹(ひょう)が降って車がボコボコどうしよ!」まずは何をしたらいいの?また予防策はあるの?車両保険で治すことは出来るの?もし走行中に窓ガラスが割れてしまったら?
●旅行中に走行不能になっても落ち着いて行動ができる、万が一のために加入をおすすめ
そんな読者さまにこの記事を読んで頂けると雹(ひょう)災で受けた車の被害についての対処法がわかり、万が一の落ち着いた行動が出来るようになります。
さらに今回は雹(ひょう)災にあう前にできる予防についてもお話ししていきます。
ぜひ最後までお付き合い頂きあなたの一助になれたら幸いです。
記事の内容
1)雹(ひょう)で車がボコボコどうしたら?
2)車両保険の補償
3)免責・全損とは
4)保険で直すかかそれとも自費で修理する?
5)保険金もらって修理しない!
6)雹(ひょう)災にあわないための予防策
7)まとめ
私は車の販売や整備、災害時の対応、廃車そして車のリサイクルまで30年以上携わってきた私が、今までの経験や持っている知恵がお役に立つ情報としてあなたの一助になれば幸いです。
この記事を読んでいただけるあなたに全てお伝えしますね。
雹(ひょう)は突然の天災です、世界が異常気象である今、常に備えが大切になります、特に初夏の5月・6月に起こりやすいので注意が必要です。
今やいつ来てもおかしくないのが現状です。
雹(ひょう)は激しい上昇気流を持つ積乱雲の中で発生するので、雷と共に発生する場合が多い。
雹は地表付近の気温が高いと完全に融解して大粒の雨になってしまうので、盛夏にあたる8月前後よりも初夏の5 – 6月に起こりやすいのです。
ここで簡単に雹(ひょう)の歴史を
1917年6月(現:熊谷市)で直径29.6cm、重さ3.4kgの雹が降り、負傷者などの被害があり、日本全国で毎年どこかで天災が起きる中、最近では2022年6月埼 玉県や群馬県や栃木県などで雹が降った。
参考 Wikipedia
雹(ひょう)で車がボコボコ どうしたらいいの?
雹(ひょう)で車がボコボコ:①走行中
降ってきたら、まずは減速して安全な場所に停車しますが、近くに屋根の付いた駐車場、または水害に備えて2階以上に駐車できそうな立体パーキング等があれば安全です。
避難先で危険な場所は、標高の低い場所、つまり雹(ひょう)は同時に雷と豪雨の発生も予想されるため、落雷しやすい木の下や、下り坂のような標高が低く冠水しそうな場所、地下駐車場などは避けましょう。
ひとまず安全な場所に避難が終了したら、愛車の屋根やボンネットなど周囲の確認をして下さい。
避難先から任意保険会社(自動車保険)に連絡をするのですが、その時に車内に保険証券があれば車両保険に入っているかどうかを確認してから連絡するとスムーズに話が進みます。
車両保険の有無がわからない場合でも大丈夫!まずは保険会社に連絡をして下さい。
お名前。生年月日等で調べて貰えますので安心して下さいね。
ちなみに車両保険に入っていないと雹(ひょう)害の保証が効きませんので、修理の際は実費となります。
また、保険会社に連絡して相談することで、少しでも心の動揺が低減し安心感が生まれます。
雹(ひょう)で車がボコボコ:②駐車場内
屋根付きパーキングに停めているならまだ安心ですが、青空駐車の場合は慌ててしまいますよね。
そんな時は車に乗り込むのは大変危険です、ヤキモキしますが雹(ひょう)が止むまで安全な場所で待ちましょう。
雹が止んでから車両状態を確認して、凹んでいる箇所があれば保険会社に連絡をし指示に従って下さい。
連絡をしただけで等級が下がったりはしませんので安心をして下さい!
※事前備えとして用意しておきたい味方!車の寝袋(ボディーカバー)がオススメ!
私は念のため凹んだところのアップ画像、車両全体の画像をスマホで撮っておきます。
理由は保険会社から画像を求められたりした場合のためです。
ちなみに車両保険に入っていないと雹(ひょう)害の保証が効きませんので、知り合いの修理工場に相談し見積もりで判断して下さい。
地球の異常気象はこれからも続きます、過去のデーターが役に立たないほどの大規模災害がここ近年発生しています。
私たちも日頃からの備えはしておきたいですね。
雹(ひょう)は車両保険の補償はしてもらえるの?
車両保険をつけているご契約では、雹(ひょう)や霰(あられ)によるお車の損害は、「一般型」「エコノミー型」どちらのタイプの車両保険でも補償されます。
車両保険 | 一般 | エコノミー (車対車+A) |
◯ | ◯ | |
車両保険なし | ❌ |
◯は補償されます ❌は補償されません
・一般型とは
交通事故、自損事故、当て逃げなど保険金が支払われ
る全般をモーラする車両保険。
・エコノミー型(車対車+A)とは
基本的に車同士(車対車)の事故のみを補償。
※相手が分からない場合は支払われません
車両保険の車両価格は毎年市場価格も減少し、加入時に200万円でも10年経つと4分の1ぐらいにまで落ちるのです。
車両価格は毎年一定の割合で減価償却されますので、更新の時には確認されることをおすすめします。
また、車両の市場価値が50万円切ってくると車両保険付きと無しの場合とで支払い保険料と相談をおすすめします。
車両の付保額が50万以下になってくるとあなたの愛車も低年式となっているはず、実際に車が損傷したら高い保険料払っているから3等級下がっても保険で修理するのか、それとも年式も古いから買い替えを考えるかの判断になるのです。
買い替えを考えるのであれば自動車保険をやめて対人、対物、人身・・のみで今払っている保険を安くした方が賢いかもです。
車両保険は慎重に、補償範囲とコストバランスを考え、免責等も踏まえしっかりと設定されることをおすすめします。
車両保険の免責と全損について
車両保険の免責とは
免責とは、損害が発生しても保険会社が保険金支払責任を負わない場合をいい、免責金額とは、損害が発生した場合に被保険者等が自己負担する額として契約時に設定する額をいいます。
引用元:日本損害保険協会 損害Q&A
例えば、契約者などの故意による被害などについては、免責事項として規定しているのが一般的です。
「免責金額」とは、損害の一定額について、契約者などが自己負担する金額のことです。
保険契約をする時は、この免責(保険金を支払わない場合)と免責金額(自己負担額)について、しっかりと確認することが重要になります。
保険契約しても、万が一の場合に保険金の支払いがなされないということがないように十分な検討が必要ですね。
免責金額 (1回目ー2回目) の設定内容 |
1回目の 自己負担額 |
2回目以降の 自己負担額 |
0-10万円 | 0円 (自己負担なし) |
10万円 |
5-10万円 (車対車免ゼロ特約無) |
5万円 | 10万円 |
5-10万円 (車対車免ゼロ特約有) |
0円 (自己負担なし、車対車の事故などの条件を満たす場合) |
10万円 |
10-10万円 | 10万円 | 10万円 |
車両保険の全損とは
「全損」とは、あなたの愛車の修理費用が高額で修理不可能な状態になること、また、修 理はできるものの、修理費用が時価額を超えてしまうこと。
「分損」とは、修理費用が時価額を下回る状態を言います。
全損の補償額は、車の時価額によって決まります。
車両保険に加入する際は、必ず免責金額を選択しなくてはいけません。
例えば「車両保険金が200万円で免責1回目10万円」という契約で車の修理が30万円かかった場合、保険会社から支払われるのは20万円、残りの10万円は契約者の負担になります。
実はこの免責金額の設定次第で保険料金が大きく変わるのです。
雹(ひょう)は車両保険?
それとも自費で修理する?
突然の雹(ひょう)で大切な愛車が凹んでしまった!車両保険に加入していればとても安心ですが、保険金を請求する際には対象の事故が「3等級ダウン」と「1等級ダウン」のどちらに該当するか確認しましょう(下表参照)。
3等級ダウン事故 | 単独で起こした事故 ほかの車と起こした事故(当て逃げを含む) |
---|---|
1等級ダウン事故 | 盗難 落書きなどのいたずら 台風、竜巻、洪水、高潮 火災 雹(ひょう)飛び石などの飛来物、落下物 |
雹(ひょう)は「1等級ダウン事故」です。
翌年の等級が1等級ダウンして、事故あり係数適用期間が1年加算されます。
保険を使う前に保険会社に相談してしっかり試算してもらいましょう。
例として、車両保険の契約内容が「免責1回目5万円ー2回目以降10万円」で今回1回目の事故であり、修理工場の見積もりが15万円だとしたらどのような判断をしますか。
本来なら15万円全て保険で修理してほしいと思いますよね。
1回目の事故なので修理費15万円の内保険会社の補償で10万円、自己負担5万円になります。
車両の時価格にもよりますが、保険を使うと次回の更新で1等級ダウンしてA保険会社だと15等級51%割引が翌年14等級31%割引になってしまうことを考えると今回の事故に関しては実費で修理するか、事故の大きさによりますがそのまま乗り続ける判断が良さそうですかね。
もちろん修理費が40万、50万で時価額が修理費以下でなければ保険使用もアリですね。
これもケースバイケースですが、車両保険のコストを抑えたい方は見積もり時にいろいろな組み合わせで計算されてはいかがでしょうか。
雹(ひょう)で保険金もらって修理しないのはあり?
車両保険の金額はあくまで発生した損害に対して支払われるものなので、必ずしも修理をする必要はありません。 そのため、修理をしないまま代替えをしたとしても、その分の保険金は支払われます。
ただし注意しておきたいのが、保険はあくまで補償額の範囲内で支払われるため、実際修理をする場合と金額が異なる場合もあります。
実際の見積りには新品部品などが入っていましたが、修理をしないと中古やリサイクル部品等に代わる可能性もあり、見積り金額が少し代わる可能性も・・・。
雹(ひょう)でボコボコにならないための予防と対処法
・特に5月ー8月の天気予報は常に気に留めておく
・天気予報などで事前にわかれば屋根のある駐車場又
は高台(立体駐車場)に避難
・自宅は大きめの段ボール(屋根・ボンネット)の上か
ら毛布など掛けられれば最適です
※屋根があっても大きい雹(ひょう)は突き破ります
・運転中は雲行きが怪しければ屋根のあるショッピング
センターなどの駐車場へ避難
※降ってきてしまったらまずは安全な場所に停車、身
を守る行動重視
記事のまとめ
・あなたの保険証券で車両時価額で入っているかを確認
・免責金額と修理費で試算して保険の使用を決める
・申請は早めが良いと思います、一応約款上は2年以内
とありますが、損害確認ができない場合がある
・雹(ひょう)による損害で車両保険を使った場合は
翌年1等級ダウンします
・自然災害に対しての備えを常に持っておきましょう
読者さまの一助になれば幸いです、ありがとうございました m(_ _)m